2020年度活動計画

”先人の思いを引き継ぎ生物多様性文化の礎を築く”

スローガンに込めた思い
初年度を、中期目標に取組む為の基盤と実績を造る時期と考えてスローガンをきめました。”先人達の思いを引き継ぎ”という部分には、「南部町の里地里山」を築いた2つの先人への思いを込めています。一つ目は、農家への思いです。南部町は農林業によって発展してきた町です。これからの活動も農家の文化を継承したものであることが望ましいと考えています。二つ目は、先に野生生物に関する活動を行ってきた人達への思いです。里地里山500選に選ばれたのは、先人達の活動が認められたのだと思います。
2020年度のキーワード
・生物相談窓口の検討

・生物多様性を浸透させる為の活動

・多角的な利用に向けたゾーニング

・水場の面積を増やす活動

・生物多様性地域促進法の活用

・地域循環共生圏の創造に取り組む活動

・日本版DMOを目指した活動

課題
「南部町の里地里山」を活用することが難しい理由

一つは、町に環境省からの情報を受け取り発信する課がないことだと思います。南部町で主に生物に携わるのは文化財であるオオサンショウウオなどを所管する教育委員会と有害鳥獣駆除と農業振興等を所管する産業課になります。生物多様性保全上重要な里地里山を所管するのは環境省ですが環境省に相当する課がありません。教育委員会は文部科学省、産業課は農林水産省、環境省に相当する課が無いことは縦割りの組織構造の中で「南部町の里地里山」を活用する大きな壁になっていると感じています。

もう一つ、生物多様性の難しさがあります。保全を行い為には長い時間をかけて学ぶことが必要です。